プライド

いろんなできごとに
立ち向かうのも
向き合うのも
嫌になって
何もかも捨てて
逃げ出したくなる…

そんなときがある


でも
逃げられないし
逃げたくない

私にだって
プライドがあるから


やれることはみんなやる

そうじゃなきゃ
自分も
まわりも
納得できやしない


最後まで
やりぬく

強い意志を下さい

宴

晴れた空に
雲が広がり
低く響く雷の音

黒雲覆う天に
光が瞬き
ゴロゴロと腹に響く
大きな音

いつしか雨が振り出し
打ち付ける雨粒たちが
歌を歌う


恐ろしい
怒ってる
気味が悪い

そう言う人もきっといる

でも私には
歓迎の宴に聞こえる

ほら
恵みの雨と雷の
大合唱

夕日にかかる

鮮やかな朱色
暮れゆく空に浮かぶ夕日
沈みゆくたびに濃さを増し
赤みを帯びてゆく

円だった太陽に
唐突にかかる雲
明るさは変わらないに
形を変えた夕日は
どこか不吉で
目を離せないほど美しい

夕日にかかる雲が見せた
影の造形

夜の風

夏

太陽の力で
温められた空気は
それが沈んだあとも
熱を残して
何かすれば
じっとりと汗ばむ

しかし風は
昼にはなかった涼しさを運ぶ
冷たい空気を連れてくる

夜が育む
闇の冷気を

夏の声

土から這い出した
小さな命

ほんの少しの間だけ
夏の声を届けてくれる


あぁ
もう　夏だ